イギリスの大学ランキング(2016-2017)

イギリスの大学・大学院には、日本の大学でいう偏差値はありません。

そのため、大学ランキングとなると、応募者の内申点や、教育・研究活動の状況、学生の満足度などの指標をポイント化し順位付けされます。

また、どのような指標を取入れ、重み付けするかはランキングを調査・発表する媒体(企業)によって異なり、同じ項目を扱っていても、A社とB社のランキングでは各校の順位が異なる事も多々あります。

今回はその中から、イギリスの大学をみる際に、よく用いられるランキング媒体を3つご紹介します。

(大学ランキングのそもそもの概要については、Wikipedia世界大学ランキング - Wikipedia をご覧頂くとよいでしょう。)

 

では、本編です。

 

The complete universiry guide

・専門科目毎(分野別・学科別)や地域毎でのランキングも容易に見ることができ便利です。

 (総合では`そこそこ`の順位でも斗出した評価を受ける科目を持った学校もあります。

 専攻科目が決まっている場合は、学校選びの際に利用できそうです。)

・総合ランキングにおける上位15校位までは、多少の入れ替わりはありますが、ほぼ毎年、同じ顔ぶれと言えます。

・2017年のランキングTOP50の中で、目立って順位を上げた学校は、ダンディー大学(University of Dundee: 7ランク上昇)・スターリング大学(University of Stirling: 6ランク上昇)でしょうか。(偶然でしょうか、スコットランド勢ですね。)

 

The Sunday Times Good University Guide

・こちらも、研究活動、専門科目毎でのソートができ、さらには人種構成でのランキングまで見ることができます。

・学校毎のページには、各校の状況が詳細に記されています。例えば、「A校は学校改革の途中にあり今年は順位を上げた」や「応募者数が過去最多だった」といった記載も見ることができます。

 

QS World University Rankings

・ランキングについては上記①・②でご紹介しましたので、こちらではQSスターという指標をご紹介します。教育・研究・設備などの指標から星付けを行っています。星5つが最高点のようですが、5+というものを ニューカッスル大学(Newcastle University)、グラスゴー大学(University of Glasgow)が受賞していますね。

 

○まとめ

・上位校は、概して、学費も高い傾向があります(笑)

 そのため、上位校が抱える、力の無い学問領域(専攻)への入学であっても、学費を多く払わなければならないケース、総合ランキングでは中堅レベルながら、特定の秀でた学問領域専攻への入学では良質な教育研究環境をそこそこの学費で手に入れられるケースもあります。特に、大学院への入学を検討される際は、希望専攻科目におけるコースの構成や内容、専攻科目の外部評価等を吟味し、コスパの良い選択が望ましいといえるでしょう。

・大学が用意する「寮」も各校によって大きく異なります。例えば、同じ週90ポンドの家賃でも自室に水道設備(洗面台)が備わっていたりいなかったりします。

・イギリスの大学はほとんどが国立ですが、各校の裁量権が大きいため、学校毎にユニークな運営戦略をみることができます(企業でいう経営計画を公開している大学もあります)。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

(記事の情報は2016年10月時点の内容です)