スターリング大学(スコットランド)

前回の記事、

ukuniversitytips.hatenablog.jp

の流れから、今回は、スターリング大学について書きたいと思います。

(スコットランドの大学に関する全般的内容は ↑ の記事をご覧頂ければと思います。) 

 

University of Stirling(スターリング大学)は、

グラスゴーエディンバラのほぼ中間地点に位置する街:スターリングに本部を置く大学です。

スターリングはかつてのスコットランド王国の首都としても知られる街です。

1967年創立され、このことは、グラスゴー大学アバディーン大学といった古代の大学群と比較すると新しい大学といえます。

 

 

ではその特徴・強みについてです。

 

まず始めに、「学問的強み」を挙げたいと思います。

強みをもつ(教育・研究のレベルが高いとされている)分野は、健康(スポーツ)科学・農学・獣医学・社会学・心理学・英語学(TESOL)・教育学・経営学などと言えるでしょう。

これらの科目は、各媒体によるランキングや、英国政府によるREF(Research Excellence Framework)と呼ばれる研究費用の配分などを決める審査でも高い評価を受けました。 REF 2014 – University of Stirling

 

第二に「美しいキャンパス」もその特徴と言えるでしょう。

大学の公式インスタでは、毎日のようにその様子が投稿されています。

また、その自然環境を利用し、生物学の研究等も行われているとのことです。

www.instagram.com

 

第三に「語学(英語)に対してのサポート」を挙げたいと思います。

スターリング大学構内には、INTOという語学教育機関が併設されています。

この機関はどの大学にでもあるわけではなく、

スコットランドではスターリング大学のみ、

イギリス国内ではニューキャッスル大学・イーストアングリア大学などのいくつかの大学にのみ併設されています。

留学生は、秋からの講義期間が始まる前にINTOへ通い、アカデミック英語の訓練を受けることができます。 INTO University of Stirling

 

その他、卒業生の高い就職率でも知られています。

2016年には、就職率全英3位(97%の学生が卒業後6ヶ月以内に就職または進学)と発表されました。

 

 

以上、ご参考になれば幸いです。 

(記事の情報は2017年1月時点の内容です)

 

スコットランドの大学のミカタ

 

今回はスコットランドの大学のミカタをお話したいと思います。

 

スコットランドには、(面積や人口の割に,,と言ってはなんですが)

良質な教育研究環境を持つ大学が多くあります。

(イギリスの大学は基本的に国立(公立)です。日本と異なり、

高校生のほとんどが大学進学(いわゆる大学全入)という状況ではないため、

大学というだけでそれなりの地位もあったりします。)

 

ランキング付けを行う主体により多少の誤差はありますが、

スコットランドの総合大学(University)は、どの学校も、それなりの世界ランクです。

以下のリストにある15校のうち、

ランキングを作成する媒体により順位に多少のバラツキはありますが、

上位半分の約7校が、ほぼ毎年の世界ランキングで300位以内にあります。

 

(ランキングは集計主体により、大いに順位がバラツキます。

日本の大学ランキングと同様に、理工学・医学部をもつ大学の得点が高くなりがち…

という傾向も垣間見ることができます。ですので、過度に気にしすぎずに。。) 

 

スコットランドの大学をご紹介するための導入として、

The Sunday Times Good University Guideによるランキングから大学名を抜粋します。

(下記は、英国内順位:学校名:所在都市の順に記されています。)

3: University of St Andrews:St Andrews

28: University of Dundee:Dundee

29: University of Glasgow:Glasgow

37=: University of EdinburghEdinburgh

37=: Heriot-Watt UniversityEdinburgh

43: University of Stirling:Stirling

44=: University of Aberdeen:Aberdeen

48: University of Strathclyde:Glasgow

85: Abertay University:Dundee

86=: Robert Gordon University:Aberdeen

93=: Edinburgh Napier University:Edinburgh

99: Glasgow Caledonian University:Glasgow

101=:Queen Margaret University Edinburgh:Musselburgh

106: University of the West of Scotland:Paisley

128: University of the Highlands and Islands:Inverness

 

上記のうち、St Andrews、Glasgow、Edinburghはネット上などで(日本語での)情報も豊富でしょうし、

留学エージェントさんも推しているいる学校と言えるでしょう。

 

さて、これから着目していきたいのは、そこそこ上位に位置しながら、

日本語での情報が少ない(日本での知名度が低い)学校です。

 

北東部のDundee(ダンディー大学)、Heriot-Watt (ヘリオット・ワット大学)、

中部のStirling(スターリング大学)、北東部のAberdeen(アバディーン大学)が挙げられるでしょうか。

 

このうち、アバディーン大学は1495年創立と歴史が古く、古代の大学として括られることもあります。

 

一校一校、詳細を書くのは大変なので、、筆者の主観ではありますが、

次回の記事において、まずは、現在学部入試における人気上昇中の

Stirling(スターリング大学)の特徴3点をご紹介したいと思います。

 

以上、ご参考になれば幸いです。 

(記事の情報は2016年12月時点の内容です)

 

 

スターリング大学についてはこちらから・・・

ukuniversitytips.hatenablog.jp

IELTS(日本語教材)

イギリス留学に必須のIELTS(日本語教材)をご紹介します。

 

Cambridge問題集をやり込むことが必須!!といわれていますが、

近年のアイエルツ人気を受け、日本語教材が充実しつつあります。

 

なかでも、問題に慣れるための、初めのとして一冊オススメしたいのは、

2016年9月販売開始のブリティッシュ・カウンシル著・旺文社編の「IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分」です。

IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分

IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分

 

この問題集は、日本語での詳細な解答解説に加え、スピーキングのサンプルアンサー音声まで付いています。さらに、試験本番と比較した問題の難易度も易し過ぎず難しすぎずで、他の問題集(Barronsなど)と比較しても、使い勝手の良い教材と言えるでしょう。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

イギリスの「水道水」事情

今回は、留学などの滞在時に気になるであろう「水道水」事情についてです。

 

イギリスの水道水、蛇口から飲むことができます。

(一般的には・・・といった話なので推奨や保証は致しません。)

 

そして、そのなかでも、硬水エリア・軟水エリアに分けることができます。

日本の水道水とは異なる硬水使用時の注意点としては、肌や髪のパサつき・荒れなどが挙げられますね。また、水周りに"白いこびり付きが...(その正体は石灰。シャワーヘッドが詰まる!!ケトルに白い塊が!!)"なんて話もよくされます。

 

下記のYorkshire Teaによると、緑が硬水エリア赤が軟水エリアです。

実際にはより細かな区分けがあるという話もありますので概要としてお考えください。

www.yorkshiretea.co.uk

f:id:ukuniversitytips:20161025211156p:plain

イングランド南部を中心に硬水エリアが広がっていますね。

また、イングランド北部のヨーク・東部のノリッチ(University of East Anglia :イースト・アングリア大学があります)も緑色が塗られています(周囲は赤の軟水なのに…)。

 

対して、スコットランドは全土が赤色の軟水エリアです。

この点は仕込水の観点から、スコッチウイスキーとも関連してくるのでしょうか。。

 

 

以上、ご参考になれば幸いです。

(記事の情報は2016年10月時点の内容です)  

 

 

イギリス大学の就職率ランキング(2016年7月発表)

今回は、イギリス大学の就職率ランキングについてです。

 

HESA(Higher Education Statistics Agency - Wikipedia : 日本語では高等教育統計局と表されることが多いようです)が2016年7月に発表したデータ(UK Performance Indicators 2014/15: Employment of leavers | HESA)を用い、みていきたいと思います。

 

大学卒業後6ヶ月以内の就職率TOP5はこちら。

1. Keele University (キール大学 :97.5%)

2. University of Cumbria (カンブリア大学 :96.9%)

3. University of Stirling (スターリング大学 :96.8%)

4. Leeds Beckett University (リーズ・ベケット大学 旧リーズ・メトロポリタン大学 :96.7%)

5. University of Aberdeen (アバディーン大学 :96.6%)

 

Times Higher Educationの記事では、上位・下位10校の数値とコメントを見る事ができます。

www.timeshighereducation.com

 上記リンクから上位10校を見ても、日本の方にはあまり馴染みの無い大学名が並んでいます。しかし、3位のスターリング大学(キャンパスは欧州一美しいともいわれ、健康科学分野などの研究に強みを持っています)や、5位のアバディーン大学(ノーベル賞受賞者も輩出した名門で、1495年設立という英語圏で5番目に長い歴史を持ちます)などは研究面でも一定の評価を受けている大学といえるでしょう。

(下位10校のなかに、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスが並んでいることも驚きです。)

 

以上、ご参考になれば幸いです。

(記事の情報は2016年10月時点の内容です) 

イギリスの大学ランキング(2016-2017)

イギリスの大学・大学院には、日本の大学でいう偏差値はありません。

そのため、大学ランキングとなると、応募者の内申点や、教育・研究活動の状況、学生の満足度などの指標をポイント化し順位付けされます。

また、どのような指標を取入れ、重み付けするかはランキングを調査・発表する媒体(企業)によって異なり、同じ項目を扱っていても、A社とB社のランキングでは各校の順位が異なる事も多々あります。

今回はその中から、イギリスの大学をみる際に、よく用いられるランキング媒体を3つご紹介します。

(大学ランキングのそもそもの概要については、Wikipedia世界大学ランキング - Wikipedia をご覧頂くとよいでしょう。)

 

では、本編です。

 

The complete universiry guide

・専門科目毎(分野別・学科別)や地域毎でのランキングも容易に見ることができ便利です。

 (総合では`そこそこ`の順位でも斗出した評価を受ける科目を持った学校もあります。

 専攻科目が決まっている場合は、学校選びの際に利用できそうです。)

・総合ランキングにおける上位15校位までは、多少の入れ替わりはありますが、ほぼ毎年、同じ顔ぶれと言えます。

・2017年のランキングTOP50の中で、目立って順位を上げた学校は、ダンディー大学(University of Dundee: 7ランク上昇)・スターリング大学(University of Stirling: 6ランク上昇)でしょうか。(偶然でしょうか、スコットランド勢ですね。)

 

The Sunday Times Good University Guide

・こちらも、研究活動、専門科目毎でのソートができ、さらには人種構成でのランキングまで見ることができます。

・学校毎のページには、各校の状況が詳細に記されています。例えば、「A校は学校改革の途中にあり今年は順位を上げた」や「応募者数が過去最多だった」といった記載も見ることができます。

 

QS World University Rankings

・ランキングについては上記①・②でご紹介しましたので、こちらではQSスターという指標をご紹介します。教育・研究・設備などの指標から星付けを行っています。星5つが最高点のようですが、5+というものを ニューカッスル大学(Newcastle University)、グラスゴー大学(University of Glasgow)が受賞していますね。

 

○まとめ

・上位校は、概して、学費も高い傾向があります(笑)

 そのため、上位校が抱える、力の無い学問領域(専攻)への入学であっても、学費を多く払わなければならないケース、総合ランキングでは中堅レベルながら、特定の秀でた学問領域専攻への入学では良質な教育研究環境をそこそこの学費で手に入れられるケースもあります。特に、大学院への入学を検討される際は、希望専攻科目におけるコースの構成や内容、専攻科目の外部評価等を吟味し、コスパの良い選択が望ましいといえるでしょう。

・大学が用意する「寮」も各校によって大きく異なります。例えば、同じ週90ポンドの家賃でも自室に水道設備(洗面台)が備わっていたりいなかったりします。

・イギリスの大学はほとんどが国立ですが、各校の裁量権が大きいため、学校毎にユニークな運営戦略をみることができます(企業でいう経営計画を公開している大学もあります)。

 

以上、ご参考になれば幸いです。

(記事の情報は2016年10月時点の内容です)